しまなみジュニアオーケストラとは?

しまなみジュニアオーケストラは2021年より保護者会運営となり、地域のみなさんで自主運営をなさっております。
2021年に結団10周年の演奏会を盛大に開催され、これまでに6回の定期演奏会を開催し、約20名の団員たちと月に2回の練習を継続されています。詳しくはFacebookページ<しまなみジュニアオーケストラ>をご覧ください。

フェイスブック/しまなみジュニアオーケストラ

https://www.facebook.com/simanami.jo

しまなみジュニアオーケストラ発足History

 

「地方にも中央と同じレベルの教育を」主宰小島秀夫の長年のコンセプトですが、2011年夏、ご縁深まった尾道の地でも広島ジュニアオーケストラの姉妹団体を立ち上げました。風光明美な対岸の向島にて、月に1~2度の定期練習を行ってきました。

日々の楽しい活動の様子はフェイスブックをご覧ください。

 

2013年の活動報告

2013年 しまなみジュニアオーケストラ活動

 

 

  尾道の応援をいただき、この年は様々な活動が実現しました。また尾道の町中にも出向き

  市民のみなさまにも、活動をアピールすることができ、またご一緒に楽しんでいただけたかと思います。

  2014年以降もしまなみ音楽祭、音楽と風景、映画館コンサート、因島キッズフェスタ、

  公民館活動などに参加しています。

 2013年

  • 7月6日(土) シネマ尾道にて演奏   
  • 7月7日(日) シネマ尾道支配人河本清順さんと トーク&コンサート (尾道・ジョンバーガーにて)
  • 7月13日(土) 海辺のデッキコンサート→雨天の為商店街内コンサート(広島ジュニア、しまなみジュニア合同)
  • 7月20日(土) コントラバスの一平さんをお迎えして「コントラバスに触れてみよう~」   
  • 10月19日(土) クラリネットのほんださんをお迎えして「聴いてみよう~クラリネット、実験してみよう~手作り笛で」   

 ・11月11日(月) フランスのヴァイオリニストピエールくんをお招きして

         「英語とヴァイオリンで交流しましょう」

 ・11月23日(祝) 尾道市主催「親子のためのゆかいなコンサート」に参加

  • 1月18日(土) わらべうたのたかきとしこさんをお招きして「わらべうたで一緒に遊びましょう」   
  • 3月15日(土) 今年の締めくくり!おぜんざいパーティ

発足秘話

昔々の・・・・こんな会報が出てきました。

実はしまなみジュニアオーケストラって1999年からありました。

折しもしまなみ交流館「テアトロ・シェルネ」が開館し、しまなみ海道が開通した年、開館が5月1日か3日かで?この演奏会は4日!

つまりおニューのホールで開催したのです。

1987年より細々続けていたヴァイオリン教室「弓の会」の10周年記念でもありました。

証拠ありました!1999年5月4日です! アルバムから剥がせない為写メによる写真で失礼します。演目はパッフェルベルのカノンのほか、詳細は忘れましたがヴィヴァルディの「四季」をみんなで合奏しました。春夏秋冬のソロは当時頑張っていた小学生~高校生の4人で、福山出身M崎司さん、倉敷出身K川侑さん、尾道出身O増菜摘さん、福山出身Y谷真穂さん、3名は東京藝術大学に進学後、それぞれプロとして活躍中。ひとりは日本音コンで優勝され国内外で活躍されています。今思うとすごいメンバーでした。合奏で加わった子どもたちも、さまざまな分野で活躍していますよ、宇宙関係とか警察官とか教師、看護婦さんなど~ 沖増菜摘さんは特に尾道市日比埼出身で東京中心に多彩な活動されており、尾道期待の星です。https://youtu.be/MWYE-dCu65s こんなムービーもありました。真ん中の写真は最近ジュニアオーケストラの指導や指揮もしておりますパリ留学中の小島燎(当時小1)右の女の子も現在プラハ留学中(幼稚園時代)いずれもヴァイオリニストとして研鑽を積んでいます。

1999年5月4日発行会報誌の巻頭エッセイ        (小島秀夫)

「ひと休み」

「弓の会尾道」は第10回目発表会にあたり今回は記念のコンサートを開催致します。ヴィヴァルディの「四季」のソロを生徒達の中の希望者でつなぎ、皆で合奏をします。そのための強化練習を何度もして、4月24日25日には合宿もして仕上げをしました。府中高校、広大福山、広島ジュニアオーケストラなど一緒で皆仲良くアンサンブルの勉強をし又程よく遊びました。子供の頃から私は合奏が好きで、このような催し物に参加できていたら、さぞ楽しかっただそうと羨ましくも思いました。

 18歳で東京に住み始めたのが1960年、水なし風呂なしトイレなし、無論冷暖房なんて夢のまたユメ、間借り三畳の部屋に二色の賄い付きで月7500円、当時としてはごく当たり前の学生生活で別に不自由も感じなかった。卒業と同時に入団したNHK交響楽団の初任給額面30500円。東京オリンピック、東海道新幹線開通などの記憶に残る都市で経済的にも文化的にも追いつけ追い越せの時代、その頑張り精神は配線後間もない日本の青少年のそして全国民の常であった。

 地方の文化レベルに格差が有ってはならないと言う一念で広島に戻ったのが1980年、その8年後に尾道の会誕生。広島以外で初めての教室、熱心で礼儀正しくそして豊かな心で全面的な協力と信頼を寄せてくださる理想的なサークルです。まだ山陽自動車道が開通してなかったので百キロの道を3時間かけて通っていました。朝6時の出発。昔で言うなら「明六ツ」

 不定時法の江戸時代には季節により一概に六時とは言えず、夜明けの定義としては「大星の見ゆる時」なのだそうだ。因みに暮の六ツとは「大筋のみ(手相の)見ゆる時」「お江戸日本橋七つ立ち」とは午前四時前、提灯をつけて出発し芝高輪あたりで宿したと言う。N響はここ泉岳寺に在る。東海道百二十五里二十丁、旅慣れた人の足で約半月、途中には箱根の峠もあり今思う距離ではあるまい。それ故江戸と京は特色ある別個の文化が育ち先に栄えた。言葉も味も人の性格にも・・・

 交通機関の発達により地球上どこにでも24時間くらいで行ける現代、音楽の分野にも流通が激しくなり、誰がどこでどの様な表現をしているか直ちにニュースが飛び込んでくる。この便利さが芸術に於いて決して失ってはならない個性の魅力を著しく概している。録音技術が上達し誰の耳にも簡単に入るので自分だけの突出した異色の世界に浸りきることができなくなったのだろうか。一声で誰とわかる名人、巨匠が少なくなっているのは残念であり芸術の道の前途に黄色信号が点滅しているように思える。


 世の中に流されるではなく抵抗するでもなく泰然として自己を表現をして生きたいもの。ヴァイオリンの名器は時と共に穏かに色も味わいも深くなっていく。

 時代と同じくし良い年をとったクライスラー、プッチーニ、漱石、私の理想とする粋人の顔。